2012年7月15日日曜日

トヨタ 86 GT Limited 試乗レビュー(サーキット場にて)

今更感がありますが、5月18日に86の試乗をしてきました。
既に車も発売され、レビューも色々なところで掲載されていますが、今回はとりあえずその時の86の試乗レビューを書きたいと思います。

この試乗はトヨペット主催の試乗会で、サーキット場で86の試乗体験ができるというものでした。
会場には、全部で8台くらいの「86」があった記憶があります。グレードも様々で、TRDのエアロパーツを装備している「86」もありました。
全ての「86」の車のナンバーが「86」だったのが面白かったです。

会場は桶川スポーツランドです。サーキットといっても、とても小さなサーキット場でしたので、ストレートでも80kmを出せるか出せないかといった感じのコースです。
スタッフの人の説明によると、コースの前半は細かいウネウネが連続するコースになっており、そこでコーナーリングを体験しつつ、残りの半分のストレート部分で加速性とブレーキ性能を体験して下さい、というものでした。
試乗自体は、先導車の後を走って3周するというものでした。前の車を抜いたりしたら即失格という、押しつぶされそうな程の極度のプレッシャーを感じながらでの試乗です(嘘)

1周目は30km程度で慣らし走行というものでしたので、実際にきちんと試乗できたのは2周だけということになります。
試乗時間としてみると、5分~10分程度の試乗になります。また、街乗り試乗は行なっていない状態でのレビューになります。

試乗した車種は「86 GT Limited 6MT」になります。

車の運転席に座った時にまず感じたのは、着座位置が本当に低く、座った時の雰囲気はまさにスポーツカーと感じました。
クラッチはやや奥の方で繋がる感じがしました。
ブレーキの感じもとても好印象で、カッチリ感のあるフィーリングが好印象です。

試乗してみて感じたのは、車との一体感をとても感じられたことです。ステアリングインフォメーションはとても良好で、シートからも伝わってくる印象で、インフォメーションは非常に豊富です。ハンドルのフィーリング、重さも十分な手応えを感じられるものでした。

タイヤはミシュランの「Primacy HP」というエコタイヤです。このタイヤのグリップレベルは高いものではなく、タイヤの限界も早い印象です。
今回の試乗で、ストレートからカーブに差し掛かった時に、少し強めにブレーキングしただけで軽くタイヤが鳴いたことからも、グリップの低さは感じられました。
ですが、インフォメーションが豊富なこともあり、タイヤの限界点はとても分かりやすいと感じたので、タイヤが突然破綻をきたすようなことはないと思います。

エンジンはNAなので、加速時はターボのようなハイパワー感はないものの、
吹け上がりはとてもスムーズで、気持ちよく回る印象です。車内への排気音やエンジン音もよく聞こえ、とても気持ちよく感じました。
とは言うものの、普段常用することになる低い回転域では、車内の音も外で聞こえる音もとても静かだったのも印象的でした。

また、スピードメーターのデジタル表示はアナログよりもスピード数値の識別が早くできることもあり、「安全装備」とも言えます。デジタルメータは大きめに表示される点もポイントだと思います。

今回の試乗ではサーキットコースを3周のみという、非常に短い時間のものでしたが、運転していて、「楽しい」と感じられたことは間違いありませんでした。

「スポーツカー」の定義は中々難しいもので、これだけ沢山の車種がある中では一括りにすること自体が難しいですが、「シビックタイプR」がサーキットでの走りを目的にして作られ、コンマ何秒のタイムを競うことも想定して造られたとするならば、「86」は「運転していて楽しいクルマ」という部分に重点を置いて、街乗りも考慮して作られたものだと思います。

雑誌などでも、86はスポーツカーとして取り上げられることが多いですが、クルマに何を求めるかという部分が大事になってくると思います。

ぽんは「運転が楽しくて、無駄にドライブしたくなるクルマ」が好きなので、「86」はとても好印象でした。

              

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