ダイハツのミライースがマイナーチェンジされ、燃費が33.4Lになりました。
ダイハツ、「ミラ イース」をマイナーチェンジ、燃費33.4km/Lを達成
燃費改良の他に、スマートアシスト機能も追加され、安全性についてもより向上しているようです。
マイナーチェンジ前のミライースには試乗したことがないのですが、今回は気になったので試乗してきました。
試乗したのは「X SA」というグレードです。
上から2番目のグレードであり、価格は105万円です。
売れ筋になるであろうグレードと思われます。
タイヤサイズは「155/65 R14」です。最近の軽自動車ではこのサイズが多いですね。
タイヤ銘柄は、ヨコハマタイヤの「ブルーアース A34」を履いていました。
ニュース記事にもありました↓
ミラ・イースに、横浜ゴム「BluEarth A34」を装着
ドライビングポジションについて
早速運転席に座ってみますが、ステアリングのチルト調整はなく、シートもシートリフターがありません。そのため、ポジションの調整はシートの前後と背もたれの角度調整しかできません。
チルト調整、シートリフターは最上級グレードの「G"SA"」になると装備される機能のようです。
その他のグレードでは、これらの調整はできないようです。
シートに座ってみると、柔らかめの印象を受けました。
また、シートの足側の座面がやや短いように感じました。この辺りはキャロル(アルトHA25S)と同様の感じがします。
やはり近場の街乗りがメインになる乗り方になるのかなぁと感じ、長距離運転は結構疲れそうな気がします。
パーキングブレーキはレバー式です。
アクセル、ブレーキについて
アクセル操作は軽いです。ストローク量は至って標準的な感じです。
加速についてはゆったりした感覚です。
アクセルを多く踏み込めば、それなりに加速しますが、走行速度に乗るまではやや時間がかかるように感じました。
やはり燃費志向の設定のように感じますが、以前に試乗した日産デイズと比べれば、ミライースの方が随分と良い印象です。
ブレーキは遊びが少なめ、ストローク量も少なめで、ペダルも少し重い感覚があります。
ブレーキペダルの踏み始め辺りは、ブレーキの効きは弱めで、少し奥辺りからよく効き始めるので、一瞬ブレーキの効きが悪いように感じるかもしれません。
ステアリングフィーリングなど
ステアリングは細めに感じる上に、操作自体も軽いです。手応えという点については、かなり希薄な部類に入ると思います。応答性についてもゆったりした感じで、スポーティさは感じられません。
ステアリングの感覚からして、高速道路での走行安定性は時速80kmくらいまでは普通に走れそうな印象を受けましたが、それ以上の速度になるとどうだろうなぁという感じがします。
交差点や中速域くらいでのカーブを曲がる時の印象については、ロールは割りと抑えこまれている印象で、不快・不安な感じはあまりありません。
フィーリングについては前述のとおり、ゆったりした応答性なので、「楽しくカーブを走り抜ける」感じはありません。
乗り心地については細かい振動を結構拾う印象があったり、ステアリングにもそれが伝わってきます。全体的にゴツゴツした感じがありました。
後部座席についても、乗り心地はあまり良い印象はないようです(妻談)
エンジン、音について
エンジンについては、アイドリング時の音がやや「ガラガラ」したところがあったのと、振動も少し気になった印象がありました。
ですが、アクセルを踏み込んでいった時には、エンジンは勿論回転数が上がる訳ですが、この時の音はよく抑えこまれていたのが好印象でした。
エアコン
エアコンはマニュアルのダイヤル式です。
試乗中は「風量1」でずっと動いていましたが、エアコンの効きはちょっと弱いかもしれません。気持ち暑く感じられました。
燃費について
気になる燃費についてですが、試乗距離4km、エアコンは「風量1」で動いているという状態で、燃費系表示で「18.3km」でした。
道路は渋滞はありませんでしたが、信号によるストップアンドゴーが多めの道でした。期待した程の数字ではなく、カタログ燃費だけがよくなっているのかなぁとも感じてしまいました。
エアコンOFF、郊外での走行も試してみたいところですね。
スマートアシストについて
「スマアシ」なる、スマートアシスト機能についてですが、
- 低速域衝突回避支援ブレーキ機能
- 誤発進抑制制御機能
- 先行車発進お知らせ機能
- VSC・TRCの機能
これらをひっくるめて、「スマートアシスト」略して「スマアシ」と呼ぶようです。
低速域衝突回避支援ブレーキについては、あくまで前方を走っている車に対しての衝突を防ぐことを目的としており、人や電柱などについては対応しきれないのが実際のところだそうです。
そのため、補助的な役割と割り切った方がよさそうですが、これらの機能のお陰で事故が確実に減少されるようにも感じます。
マイナーチェンジ後 ミライースまとめ
マイナーチェンジ後のミライースですが、軽自動車としては可も無く不可も無くといったところです。
街乗りの「足」として使う目的であれば、これだけベストな車はないのではないでしょうか。
そういう方向性に割り切って造られている車のようにも感じます。
そのため、運転が楽しいとか、いつまでも運転したいといった面は、ほとんどないかなと思いますが、燃費計の数字が上がることに楽しみは感じられるかも知れません。燃費計の精度は試乗レベルでは調べようがないものの、気になるところです。
価格と共に、高級志向が進みつつある軽自動車の中で、これだけ価格を低く抑えた上で、実用的に使えるミライース。これにはメーカーの努力が強く感じられ、正にエコノミーとエコロジーを併せ持った素晴らしい「エコカー」であると言えます。
それと、「G"SA"」「Gf"SA"」だけの装備であるものの、サイドエアバッグが装備されているのはとても大きいと思います。
安全装備が疎かになりがちな軽自動車の中で、この辺りにも手を加え始めたことは、大きな意味があると感じます。
また、アルトエコと違ってミライースのマイナーチェンジ情報はニュースで取り上げられることが多いように感じます。
この辺りからも「第3のエコカー」のジャンルでは、ミライースが先導している部分があるのかなと感じます。
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