2014年2月11日火曜日

ラッシュ~プライドと友情 映画感想 ~淡々と描かれるストーリーながら、熱いものが感じられる良作~


今回は映画レビューというか、感想を書きたいと思います。
作品は「ラッシュ ~プライドと友情」です。

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実話に基づくストーリーということで、主演二人(クリス・ヘムズワース=ジェームス・ハント)(ダニエル・ブリュール=ニキ・ラウダ)も実在の人物を演じています。

鑑賞後に二人の写真を調べてみましたが、よく似ているなぁと感じます。
ストーリーについては非常に分かりやすい内容ということもあり、時代背景や人物像を感じ取りながら、物語に入り込むことができます。
ジェームス・ハントは、レース前に緊張の為から必ず嘔吐したり、事故車両の映像などを通じて、当時のF1は、正に「命がけ」の競技だったということが伝わってきます。
スピード追求によるボディの軽量化によることで、安全性などは二の次だったことも感じ取れます。
また、レースに参戦するためには莫大な費用がかかり、運転技術だけあっても難しいという側面も、二人のそれぞれの行動が細かく描かれていることで、よく伝わってきます。
レースシーンは非常にリアルに描かれており、映像と共にサウンド(エンジン音など)を通じても、F1の「異次元の世界観」を感じることができます

実話に基いて描いているためでしょうか、比較的淡々とストーリーは展開していくため、熱いものは感じられるものの、観ていて感情の起伏はあまりありませんでした。
そのため、感動するというよりは「いい話だなぁ」といった感じでしょうか。

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映画タイトルでは「プライドと友情」というサブタイトルが付けられていますが、この二人の関係は友情ともちょっと違って、ライバル、憧れの存在だったのかなと感じます。
主人公二人は、相反する性格ということもあって、自分とは異なる考え方などが憧れの対象だったように思います。

この映画を観て誤解がありそうな点としては「F1は命がけのレース」という点でしょうか。
当時は勿論そうだったことは間違いありませんが、現在は安全性が非常に高くなっているようです。
レーサーの事故死に至っては、1994年のアイルトン・セナ以降は発生していないようです。この辺りはストーリーの軸からはズレるものの、フォローが欲しかった気もします。

という訳で、当時のF1の世界の臨場感や背景などを、ドキュメンタリー的に楽しめる映画であると感じました。
ぽんはF1の世界には全くの知識なしですが、それでも非常に分かりやすい内容で、最後まで楽しむことができました。
未知の世界を分かりやすく描、くというテクニックはロン・ハワード監督の手腕なのかなとも思いました。
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80点


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