2013年7月11日木曜日

アルファロメオ ジュリエッタ試乗レビュー2 走行編 (1週間試乗モニター)

前回の「アルファロメオ ジュリエッタ 試乗レビュー1」では、まだ運転していない状態で終わってしまいました(^_^;)
試乗レビューと言うよりは、ジュリエッタの説明だけだったような・・。
今回はエンジン始動から書いていきます。
※今回の試乗レビューでは、D.N.Aシステムは「N」のノーマルモードでの印象についてまとめています。


エンジン始動
キーをひねってエンジンを始動すると同時に、スピードメーターとタコメーターの針が全開まで一度振り切ります。
ジュリエッタ エンジン始動メーター

あくまで「針が振り切る」だけで、エンジンが空吹かしする訳ではありません。
これもちょっとした演出というか、遊び心なのかもしれません。
エンジン始動時の音は中々心地いいです(^-^)


ドライビングポジションについて
ステアリングはテレスコピックとチルト調整が可能です。シート調整は電動式ですが、こちらは一般的なレバーを倒して調整するタイプです。

ポジションを調整してみますが、基本的にはほぼ適正な位置にポジションは取れると思いますが、シートの高さは一番低くしても「やや高め」に感じるかも知れません。
それと、ステアリングの高さはあまり低くならない印象がありました。
シート高さを一番低くして、それに合わせてステアリングの高さを一番下まで下げても、ステアリング位置がちょっと高い印象がありました。(ぽんの場合)
そのため、慣れないと最初は疲れを感じる可能性もあります。
まぁその時はシートの高さを少し上げたりして調整すればいいのかとは思います。

シートについては結構硬めな作りになっています。渋滞の多い道路での運転では、1時間くらいの運転で腰への疲れを結構感じました。
ですが、高速道路での長距離運転などでは疲れは感じにくいシートなのかなとは思います。


アクセルペダルとブレーキペダル
アクセルペダルの操作感については、重いという感覚はなく、どちらかといえば軽めかもしれません。操作はしやすいですが、操作する手応えという部分については薄味かも知れません。

ブレーキペダルについてはアクセルよりも重さがあって、適度な手応えが感じられます。
ただ、ブレーキについては初動がカックン気味です。ちょっと踏んだだけで、思ったよりも強めにブレーキが効く感じです。
50kmくらいの中速~低速~のブレーキコントロールが難しく、ちょっと踏んだり、踏みますだけで「カックン」としてしまうこともあって、細かいコントロールをするには、繊細な調整が必要になります。

しかしながら、高速走行(70km以上)からのブレーキ操作については、コントロール性が結構あって、操作がしやすい印象がありました。

渋滞路や街乗りと、高速路でのブレーキコントロールの印象が結構違うものがありました。


ステアリングインフォメーションや路面情報
タイヤがTRUNZAという、コンフォート寄りのタイヤを履いているということもあるのか、ステアリングやシートから伝わってくるハズのインフォメーションは、どちらかというと薄味です。
D.N.Aモードを変更しても、ここは変化がありません。
恐らくタイヤに起因する部分が多いのかなぁとは思いますが、運転の楽しさを半減させてしまっているようにも感じる部分ではありました。


カーブでのステアリングやボディの印象
ステアリングは「重め」のセッティングです。結構重いです。ですが、ぽんはこれがたまりません(^q^)
今まで乗ったクルマの中でも、ステアリングは重い部類に入ります。

重くてどっしりしているステアリングは、ワインディングでもそのどっしり感は変わりません。
車体自体は、カーブではロールも少なく、がっしりと曲がっていく感覚で、ドイツ車的な味わいだと思います。
一般的な速度域では全く問題なく、安心してそのがっしりしたフィーリングのコーナリングを楽しめます。
ですが、インフォメーションは薄味のままなので、そこが惜しいところです。

で、一定以上の速度でカーブを走ろうとするとロールが発生しますが、このロールの感覚がちょっと怖いというか慣れない感覚がありました。

基本的にはロールもほとんどなくカーブを走り抜けてくれるのですが、一定の域を超えた時に、急にロールが始まるような感覚があって、そのロールは結構なGと傾きを感じます。
自然なロールなら問題ないのですが、突然発生する印象です。
それまでのロールを抑えた走行感覚とはだいぶ印象が違ってくるので、この突然現れる急なロールの感覚には慣れる必要があるかも知れません。

ちなみに、走行中はどっしりと重いステアリングですが、クルマを駐車場に停める時や、発進する時なんかのステアリングはとても軽くなり、操作がとてもしやすいのも好印象でした。


乗り心地
乗り心地については「硬め」に感じ、ややゴツゴツする感じはありますが、それでも適度な快適性はあるのかなと感じました。
後部座席に乗った方が、乗り心地は良く感じるようにも感じました。ただ、60kmくらいの走行中、後部座席では車体がボヨンボヨンするような印象がありました。
「硬くて跳ねる」のではなく、ダンパーとバネのバランスが悪いのかなぁという感じです。
大げさに言うと「トランポリン」のような感じです(かなり大げさですが)

あまり後部座席に乗った訳ではないので、正しい表現か分かりませんがちょっとした印象では上記のようなものを感じました。


ロードノイズ
ロードノイズについては、結構うるさい感じがしました。
これは道路の状態(老朽化した道路など)によっても、だいぶ印象は違うのですが、車内の会話が聞き取りにくくなることもしばしばありました。
高速道路でのロードノイズについても同様で、結構音は気になるかもしれません。


1.4リッター マルチエアターボエンジンの加速力
アクセルを踏み込んだ時の加速はとても素晴らしかったです。
1.4リッターとは思えないトルク感です。それに車体の重さも全く感じられず、坂道なんかでも不足は全く感じられませんでした。
また、ターボエンジンながら、その加速感はNAエンジンのようなスムーズな加速を見せてくれます。とは言うものの、アクセルべた踏みした時には加速Gもしっかりと味わえます。

試乗は主に3人乗車がメインでしたが、角度のある坂道なんかも結構走りましたが、どの場面でも充分なパワーを感じさせてくれました。
とてもいいエンジンだと感じました。


エンジンサウンド
エンジンはターボで、レブリミットも6500回転くらいなのですが、回転自体はレブリミットまでスムーズに回ってくれる印象がありました。
エンジン音は3500回転を超えた頃から、そこそこのエンジンサウンドが聞こえてくる感じです。
ただ、その音については官能的な感じは全くなく、スポーティな印象もあまり感じなかったのが正直なところです。「少しだけ」スポーティくらいな印象です。

そのため、積極的に回したくなるようなエンジンサウンドではないかなぁと思いました。
アルファロメオのエンジンとしてみると、かなり大人しいんじゃないなぁと思います。
これまでアルファロメオを乗っていた人から見れば、間違いなく物足りないハズです(多分)。

このエンジンはサウンドを楽しむという点については、あまり重点が置かれていないのかなと感じました。
これについては、「アルファロメオらしくない」とも言えるのかも知れません。


Alfa TCT(Twin Clutch Technology)
ジュリエッタのツインクラッチの名称です。ぽんもツインクラッチのクルマに乗るのは初めてだったので楽しみな部分でした。

で、そのTCTですが、その滑らかな変速にはとても関心したというか驚きました。
色々な場面で、変速ショックはほとんどありません。
これは同乗者にも不快な部分はほとんどないなぁと感じました。
敢えて変速ショックが気になる点を挙げるとしたら、、それは停止寸前の時でしょうか。
恐らくギアが2速→1速になった時なのかなと思いますが、この時だけは変速ショックを感じます。

シフト操作はマニュアルモードも搭載していますが、手動でのシフト操作のレスポンスについては中々の速さで変速してくれます。
操作してからのタイムラグは殆ど感じさせないで変速するので、マニュアルモードでも結構楽しめます。

ちなみに、エンジンを引っ張ってからシフトアップした時は、まずエンジン回転が落ちて、ぴったり回転が一致した所でシフトアップするので、体感としては「少し遅れる」ような感覚があるかも知れませんが、無理な操作にもきちんと自動で対応してくれている、と感じました。

ちなみに、Alfa TCTのギアは6速までです。
また、クリープ現象もあるので基本的には普通のAT車と同じ感覚で乗れるのも好印象です。

基本的な走行についてのレビューはこんなところでしょうか。

ジュリエッタには「D.N.Aシステム」という、モードによって走りの印象が変わる機能も装備しています。
これについては、次回以降のレビューでまとめたいと思います。

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