2013年7月21日日曜日

フィアット 新型パンダ(3代目) 試乗レビュー (FIAT PANDA)

ジュリエッタの試乗モニターレビューはまだ完結していませんが、今回はほかの日記を書きたいと思います。

ジュリエッタの試乗モニター車を返却した際に、新型パンダを試乗させてもらいました。
(ジュリエッタの商談類の話はそっちのけで、すぐさまパンダや500の話になってしまいました)
フィアット 新型パンダ

ということで、今回はフィアット パンダの試乗レビューについてまとめたいと思います。
※試乗した時間が閉店間際だったこともあり、詳細なレビューではない点はご了承下さい。
※※公式サイトはこちら


インテリア
内装が特徴的です。
フィアット パンダインテリア

デザインテーマが「スクウェア」と「サークル」を掛けあわせた「スクワークル」というのがコンセプトだそうで、「丸っぽい四角」のデザインをいたるところに取り入れています。
ステアリングも円ではなく、ちょっと四角っぽさを演出しています。内装のデザインは国産車にはない、可愛らしさや独特なものがあります。
インパネのところには、よぉーく見ると「panda」という文字が沢山並んでいます。いったいいくつのpandaがいるのかと数える気が失せる程、ずら~りと並んでいます。
このあたりは、イタリア車らしい遊び心が感じられます。

ちなみに、後部座席の窓の開閉は、昔なつかしの手回し式です。運転席から後部座席の窓の開閉はできない訳で、パワーウィンドウに慣れてしまった今では不便さも感じますね


運転席
シートの着座位置は高めです。ちょっとだけ上から見下ろすような印象なので、運転はしやすい感じがしました。
ブレーキペダルとアクセスペダルの高さが随分違うのが気になりました。
ブレーキペダルの位置が、随分手前になっており、アクセルペダルとの距離感の違いが、ちょっと操作しにくい印象がありました。


走行性能・動力性能
ステアリングは軽い印象はなくて適度な重さがあります。インフォメーションも適度に伝えてきてくれるのが好印象です。
車両重量は1070kgと軽くはないため、乗り味にはややどっしりした印象も受けました。そのため、軽快さは薄いですが安定感のある落ち着いた乗り味だと思います。

また、足回りにはコシが感じられて、カーブではロールはするおのの、適度に抑えながら走ってくれます。
ワインディングを走り回すようなクルマではありませんが、カーブでも安心感のある挙動をしてくれそうです。
エンジンは875ccという小排気量であるものの、ターボのおかげで最大トルクは1.5リッターのNAエンジン並みの力を出してくれるようで(14.8kgm/1900rpm)、確かに充分なトルクとパワーを感じられました。通常のアクセス操作でも力不足は感じずに走ってくれます。
また、アクセスペダルを奥まで踏み込めば結構な加速をしてくれます。ツインエアエンジンのこの加速感は素晴らしいです。街乗りではまず不満を感じることはないと感じました。
エンジン音については、2気筒というのもあるのか、アイドリング時でも「バタバタ」というか、独特の音がします。どこか荒々しさを感じられる雰囲気があります。
営業さんの話では、500を例に取っていましたが、ツインエアエンジンの音は男性には好まれることが多いものの、女性受けはいまいち、みたいなことを言ってました。

動力性能と走行性能については、さすがに欧州車なのでしょうか。非常にバランス良くまとめられていると感じますし、運転していて楽しいと感じました。


ミッション
ミッションはシングルクラッチと言われるもので、クリープ現象がないのが特徴だと思います
ATに慣れてる人は違和感あるかもしれません。反対に、MTに乗ってる人にとってはあまり違和感がないかも知れません。
アクセル踏み始めは、CVTのようなニュルっとした感触もなく、ATのような踏み込み量と異なる加速をするようなこともなく、アクセル操作に忠実な出だしをしてくれて、その間隔はMTに近いものがあるように感じました。
また、変速ショックも思いのほか感じらなかったのも好印象です。
シフト操作は手動でも行えますが、完全マニュアルモードはないようで、Dモードから任意にシフト操作を行うかたちです。
試乗した時には、3速から手動でシフトダウンをしようとしたら、ちょうどクルマの方が自動変速でシフトダウンするタイミングと被ってしまって、一気に1速になってしまい、変速大ショック発生、といったのが1回ありました(^_^;)
まぁこれはご愛嬌でしょうか。

試乗では試せませんでしたが、「ヒルホールドシステム」機能によって坂道発進でも後ろに下がることがないようになってるそうです。


乗り心地と後部スペース
後部座席については広くはありませんが、大人が座っても大丈夫なスペースはあります。
乗り心地については、185/55 R15というタイヤサイズの割にはいい方で、マイルドさも感じられました。


新型パンダまとめ
さて新型パンダをまとめると、「実用車の中に、遊び心も取り入れたちょっと洒落たイタリア車」と言ったところでしょうか。
500のように趣味や好みに偏りすぎず、普段の生活の中での使い勝手も考えられた、実用性の高さもポイントだと思います。

ですが、車体価格がちょっと高いと感じます。1グレードで208万円はなぁ。
それにボディカラーもホワイト以外はプラス5万円のオプションカラーになるのも痛いですね。

欧州車なので安全装備(横滑り防止装置、サイドエアバッグなど)は充実してますし、走行性も中々いいのですが、エアコンがマニュアルだったり、後部座席の窓が手回しだったりというのは、日本での販売ではかなり不利だと感じます。

諸費用込みで200万以内に収まるような価格設定でしたら、結構売れそうな気はしますが、現在の価格設定では、正直あまり売れないような気がします。その分、このクルマのレア度は高いかも知れませんが(^_^;)
レア度を求めるならば、いい選択肢だと思います。
妻は結構気に入ったようで、いつかの買い替え候補に入れておくそうです(^_^;)
確かに、このくらいのクルマが1台あれば、ちょっとした遠出から生活車でも充分な役割を果たしてくれそうです。

このクルマのライバルは、VWのUPやルノーのカングー辺りになるのでしょうか。
「実用車」としてみれば、軽自動車もライバルになるかも知れませんが、ちょっと方向性は異なりますね。

簡単にまとめたフィアット 新型パンダ。やはり国産車にはない独特の魅力があるように思います。
走行性能・安全性については国産車のコンパクトカーや軽自動車を圧倒していると思いますし、運転の楽しさも感じられます。
それにクルマを見たり、運転席に座ったり、走り出してからなど、ちょっとしたところで何だかウキウキしてしまいそうですし、所有することに対する満足度は高いような気がします(^-^)

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