2013年9月9日月曜日

3代目 新型フィット(GK3) 13G・Lパッケージ 試乗レビュー

GK3フィット Lパッケージ

前回のブログで新型フィットハイブリッドの試乗レビューをまとめましたが、その時にガソリン車の「13G・Lパッケージ」にも試乗できましたので、今回はその評価と試乗レビューについてまとめたいと思います。
※試乗は「ECON」モードはOFFでした。

タイヤ
タイヤは「175/70 R14」というサイズで、銘柄はハイブリッドと同じく、ブルーアースE50を履いていましたが、これは試乗車だけのようで、市販車両ではエコピアEP150になるようです。
フィットハイブリッドの試乗レビューをご参照ください)

シートとドライビングポジション
シートは結構柔らかめ目な感じでした。近場の街乗りには向いているかなぁという印象です。
ドライビングポジションはチルト調整とシートリフターがついています。テレスコピック機能はありませんでした。

ステアリング系
ステアリングは結構軽いです。それとステアリングを切った時の応答性も緩慢な印象です。
カーブでのステアリング操作とのリニア感は薄く、操作に対しての楽しさは全くありません。
操作に対して、サスペンションなどに「コシがない」ような印象を受けました。
ただ、多くの人にそれ程の不満もなく迎え入れられるセッティングなのだろうなと感じます。

ブレーキフィーリング
ブレーキペダルについては、フィットハイブリッドで感じた硬さ(重さ)もなく、適度な踏力で普通に効く印象です。
ペダルのストローク量もごくごく普通な感じで、ハイブリッドのそれよりも多いです。
ハイブリッドのブレーキがちょっと特殊なフィーリングだったのに比べると、こちらのブレーキフィーリングはとても自然な感じがします。効きも充分だったと思います。

アクセル・エンジン・CVT
アクセルペダルについても、ごくごく普通で軽めのフィーリングです。
加速については1.3リッターエンジンとして考えれば、全く問題のないレベルで、踏み込めばそこそこに加速もしてくれるし、ごくごく普通な印象でした。
むしろ1.3リッターにしては、トルク感などはよく頑張っているように思いました。
また、CVTのフィーリングについても出だしの何となく遅いというか、重い感じがあるものの、走りだしてからの加速やフィーリングには違和感は少ないような印象でした。

遮音性
車内の遮音性については、今のクルマとして考えればごくごく普通です。現行のスイフト(ZC72S)やデミオ(DE3FS)とほぼ同じくらいと思います。
ロードノイズについても試乗した限りでは気になる場面はありませんでした。

乗り心地・インフォメーション
乗り心地は結構いいです。細かい振動は伝えてこないですし、マンホールの上を走った時のゴツゴツ感も薄いです。
この感覚はハイブリッドとはまた違った感じで、しなやかさというより、サスペンション自体が柔らかい感じがします。
それと、ステアリングなどに伝わってくるインフォメーションは薄いです。運転している感が希薄であるのは、カローラやワゴンRなどに通ずるものがあります。

新型フィット 13G・Lパッケージまとめ
あまり長い距離を走れなかったこともあり、簡単なまとめになってしまいました。

このガソリン車フィット。全体的な印象としては「普通」としか言いようがありません。運転好きの人であれば、おそらく普通すぎて物足りない部分も多いように感じると思います。

けれども、手頃な価格で買える「足車・実用車」としては、かなりハイレベルにあると思います。
価格と性能を考えれば大きな不満もなく、充分満足のいくレベルのクルマだと思います。

運転していて感じたのは、特別なハイテク技術が特にないことによる「安心感」でしょうか。
「あぁ、これこそガソリン車で、この普通な感覚が落ち着く」みたいなものを感じる人もいるように思います。
とは言っても、従来型の正常進化型な訳であり、その「普通」のレベルがかなり高いと言えます。
それに後部座席の広さやトランクの広さなど、実用性は充分すぎるほどです。

車名の通り、日本で「フィット」するクルマであり、それは過去の販売実績も証明していると思います。新型フィットではよりピチピチに「フィット」しているように思いました。

「普通」を煮詰めたという、こだわりがあるように思いました。

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