2014年3月11日火曜日

BMW1シリーズ 116i 試乗レビュー

今回はBMW 1シリーズの116iの試乗レビューというか試乗感想についてです。

以前にBMWの1日試乗に応募したことがあり、それには落選したものの近所のディーラーの営業さんよりメールが来るようになりました。
BMWの運転の楽しさには興味があったこともあったので、ちょっと試乗させてもらいに行ってきました。
3シリーズくらいを乗ってみたかったものの、ここはまぁ「もしかしたら買えるかもしれない」という車種にしておきました(^_^;)

ということで、試乗したのは「116i」です。
BMWのエントリー車になりますね。「120i」という車種もありますが、こちらと比べるとエンジン出力の違いのみだそうです。
エンジン自体は同じものだそうで、プログラム制御によって出力を抑えているのが「116i」といった位置づけになるようです。
サスペンション設定なども、116iと120iでは共通だそうです。

タイヤ
さて、116iですが、タイヤは「トランザER300」を履いていました。
タイヤはランフラットタイヤだそうで、現在のBMWではほとんどランフラットタイヤを純正装備にしているそうです。
ただ、スポーツモデルの「M Sports」系ではノーマルタイヤが純正装備の場合もあるそうです。
ここは、ノーマルタイヤの方の運動性能を重視しているそうです。
ランフラットタイヤでは、ノーマルタイヤと比べると能力的にまだ追いついていない部分があるのかもしれませんね。
ちなみに、ランフラットタイヤはノーマルタイヤと比べると価格は1.5倍くらいになるそうです。
ランニングコストも割高になりそうです。

運転席回り
まず感じるのは着座位置が低めな印象がありました。
それで、シートの作りはエントリー車種ながら中々の出来で、シートのサイドのホールド性もとてもしっかりしています。それでいて日本人にもぴったりなサイズだったのが印象的でした。
シートの高さ、前後調整はレバーによる操作になります。

前後調整については、1つスライドさせたときの移動量が少なめになっているので、細かい調整が出来る感じでした。
国産車だと、1つスライドさせた時の移動量が大きめなので、ジャスト位置にならない場合もありますが、116iではそういったことがなさそうです。

ステアリングの握る部分は若干細めの印象がありました。
また、素材はレザーなのですがその触り心地がウレタンかと思うくらいイマイチです。安いレザーの素材なのでしょうか。
※ちなみに116i SPORTSというグレードではこういった印象はなくて、むしろ好印象な触り心地と太さでした。

アクセルとブレーキ
走り出して感じたのは、まずアクセルペダルはだいぶ軽めな印象です。
踏み込んでも、足の裏に伝わってくるものがなくて、ゲームセンターのレースゲームのアクセルペダルのような印象でした。
その印象もあったためか、アクセル操作と車の加速の一体感も感じられませんでした。

ブレーキは初動の効きが非常に強めで、最初はブレーキを踏んだ瞬間「カックン」としてしまいまいた。
また、初動でカックンした後のコントロールも非常に難しく、少し操作しただけで強めに効いたり、抜け過ぎたりして、ブレーキ操作にとても神経を使いました。
上記の内容は30~40kmの速度からのブレーキ操作の印象です。
また、車が完全に停止する時のブレーキ操作もカックンすることがあって、低速でのブレーキの印象は良くありません。

ですが、60kmくらいからのブレーキ操作印象はだいぶ変わってきます。
こちらについては、初動でカックンすることもなくて、とても自然なフィーリングで制動してくれます。
低速域での印象が嘘のようで、とても操作しやすいものになります。

ステアリングフィーリング
ステアリングについては、走り出しからどっしりと重い印象です。
ぽん的には好印象です。ただ、ステアリングは重いものの、路面からのインフォメーションは薄い印象がありました。
交差点を少し早めの速度で曲がってみたときは、車体の重たさは感じるものの、どちらかと言うとクイックな応答性で車体が向きを変えてくれる印象で、全体的にコンフォートな乗り味に比べると、ここだけはスポーティーな印象があります。

エンジン、走行中の印象
重心は非常に低く、フロントとリアのバランスの良さを感じます。
ぽんはFFばかり乗っていますが、これとはだいぶことなる印象ですね。
また、FRということもあって、後ろから押し出されるような加速のフィーリングは中々のものです。
エンジンは加速した時にノイズなどもなく、上質なエンジン音と共に滑らかに回転が上がっていきます。
スポーティーな音とは違うものの、「綺麗」なエンジン音で楽しませてくれる感じがあります。
加速性などについては、踏み込めば中々の加速を見せてくれます。
そのパワーは思ったよりも力強くて、不満に感じる部分はほとんどないように思いました。
120iではエンジン出力がアップされていますが、こちらはモアパワーを求める人用なのかなと感じました。

トランスミッション
トランスミッションは8ATです。
最近多いDSGではないものの、その変速はとてもスムーズで変速ショックなどほほとんどありません。
シフトレバー操作による、マニュアルモードも搭載されています。
なお、パドルシフトは搭載されていません。
マニュアルモードはシフトレバーを手前に引くとシフトアップで奥に倒すとシフトダウンです。
マニュアルモードの変速レスポンスはあまり良くなく、シフト操作してワンテンポ遅れて変速します。かなりまったりした応答性のように感じました。

走行モード
走行モードは「エコ」「ノーマル」「スポーツ」の3種類です。
回転数とアクセルレスポンスが変わる感じで、スポーツにすると走行中の回転数も若干高くなり、変速タイミングも回転数がある程度上がってからシフトアップするような動きに変化します。
走行中の回転数が高くなるため、聞こえてくるエンジン音も多くなりますが、上述の通り「綺麗」なエンジン音が楽しめます。
スポーツモードでのマニュアルモードでは、それほど違いは感じられず変速レスポンスにも違いは感じられませんでした。
エコモードは試しませんでしたが、スポーツモードとは反対のフィーリングになるのでしょう。

乗り心地・車内音
乗り心地はコンフォート寄りな印象で不快感を感じる部分はありませんでした。
後部座席でも、不快な突き上げなどを感じる場面はなくて快適な空間であると感じました。
また、遮音もしっかりしており車内から入ってくる音が少ないように感じました。対向車がすれ違う時も聞こえてくる音は少ないように感じました。
内装について
内装については、300万円クラスのクルマとしてみるとあまり良くはないように思います。国産車のこのクラスでは、もっと高い質感の車種は多そうです。
デザインはとてもシンプルなというか素っ気ない感じの造りで、営業さん曰く「飽きの来ないデザイン」だそうです。

カーナビなど
カーナビは標準で装備されているそうです。
また、空気圧モニタなども機能も装備されているそうです。

BMW 116i 試乗まとめ
という訳でBMW116i。
試乗コースがあまりに微妙もので、細かい部分については日記に書けるほど感じられなかったのが残念でした。
116iは、コンフォート寄りのクルマという位置づけかと思います。
300万円クラスのクルマとしてみると、各フィーリング・内装などに全体的に物足りなさがあるように感じます。
正直、運転の楽しさを感じられる部分がなかったように思います。
走りの楽しさよりも、BMWの「ブランド」を楽しむためのエントリーカーなのかなと感じます。
で、走りの楽しさを求める人には「3シリーズなどはいかがでしょうか」という方向になるのでしょうか。
3シリーズ、5シリーズではどのように印象が変わっていくのかいつか試乗してみたいところです。

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