2014年4月17日木曜日

ホンダ 新型フィットRS(フィット3 GK5)CVT 試乗レビュー

新型フィット(GK5)のスポーティグレードのフィットRS(CVT)に試乗させてもらいました。
今回は新型フィット3 RSの試乗レビューというか試乗感想についてまとめたいと思います。

走行モード
ボタン操作で変更出来る走行モードがあります。
モードは「Normal」と「Econ」があります。後者は燃費を重視したモードですので、試乗では「Normal」モードで走行しました。

タイヤ
タイヤはダンロップの「SP SPORTS2030」を履いていました。
タイヤサイズは185/55R16です。

運転席周り・シートなど
運転席に座った時の印象は、フィット3の1.3リッターモデルと印象が変わりません。
シートは一番下にすると若干低めな印象です。
シート自体はやや柔らかめな印象で、ホールド感もそれ程ではありません。基本的なシートの作りは、全てのフィットのグレードで共通なのかなぁと感じました。
ステアリングは本革仕様なのですが、その触り心地はいまいちな感じがありました。

各フィーリング
ステアリングフィーリング
ステアリングは結構軽いです。先代後期のフィットRSと比べてもやや軽くなった印象があります。走行速度が上がっても、ステアリングの軽さは変わらない感じがしました。

カーブでの応答性はクイック感はそこまでないものの、自然なフィーリングです。ただ、インフォメーションは薄味な感じがします。
カーブでは適度にロールはするものの、それほど大きなものではなく安心感のある走りをしてくれます。
足回りは「硬さ」はないけど、「柔らかい」訳でもなく、乗り心地と操舵性をバランス良く両立させたセッティング、といった印象です。

アクセルフィーリング
アクセルペダルはやや軽めな印象です。アクセル操作に対する加速感はCVTではあるものの、違和感もなく、中々のダイレクト感のある感覚もあって操作しやすいです。

ブレーキフィーリング
ブレーキはややソフトなフィーリングです。ストローク量も適度にあり、ブレーキの効き始めからゆっくりと自然な制動を示します。悪くないフィーリングです。

エンジンについて
エンジンは新型エンジンのようですが、低速から割とトルクもある感じです。
ただ、そこからの加速は至ってフラットな感じで、それほどの力強さも感じられず、ごく一般的な1.5Lエンジンといった感じです。

踏み込んだ時のエンジン音は、スポーティさはなくてごく普通のエンジン音という感じです。どちらかと言えばノイズ感が若干あり、音もガサツさが残る印象がありました。
先代後期モデルでは、車内にエンジン音が聞こえるような演出があったと思うのですが、その音は適度なスポーティ感がありましたが、フィット3RSでもそういう設定はあるのかも知れませんが、その音がスポーティ感が弱い印象です。

また、アイドリング時ではややエンジン音が気になる感じがありました。
それと、フィットRSにもアイドリングストップ機能が付いています。

エンジンは15Xと同じスペックになりますが、RSと15Xでセッティングなどが違うのか聞いたものの「多分違うんじゃないですかね」という非常に適当というか、曖昧な回答が返ってきました。
雑誌やネットなどの情報を見る限りでは、エンジンのセッティングはどちらのグレードでも同一かと思います。

マニュアルモード
CVTですが、マニュアルモードを装備しています。シフト操作はパドルシフトで行います。
このマニュアルモードですが、操作してからの変速の応答がかなり早いです。この応答の速さは特筆すべき部分で、操作した瞬間にすぐさま変速してる感じで、まるでレースゲームの変速レスポンス並です(大げさかもしれませんが)。
これくらいレスポンスが早いと、操作していて楽しさが感じらますし、普段から常用したくなるだろうなぁと感じました。とても良かった部分です。

内装・乗り心地など
内装については、悪い部分は見当たらず無難に仕上げている感じがしました。
メーター周りのデザインについては、人によって好みが分かれそうではありますが、ぽん的には中々好きな方です。
乗り心地については、中々のものです。スポーツ性よりも、若干実用車的なセッティングのようにも思います。その分、乗り心地に不快さはないように感じました。

新型フィット3 RS まとめ
新型フィット3のRSですが、エクステリアについては、それっぽい装備で身を固めているのですが、走りについては結構おとなし目に仕上がっている印象を受けました。
先代後期のRSと比べても、控えめな方向にシフトしたような気がします。
それは車内に聞こえてくるエンジン音であったり、軽すぎとも感じるステアリングや、足回りの印象などから感じるのですが、あくまで「フィット」のベースを崩さないかたちでのRSグレードといった感じがします。
先代後期のRSでは、「スポーティさに力を入れた、フィットの特別なグレード」という印象を受けたのですが、そういったものが、新型フィット3RSでは影を潜めている感じがしました。

その分、実用性の高さは間違いなく、普段の街乗りから、ちょっと元気に走るシーンなど、多方面で「バランス良く」活躍してくれるクルマであると感じました。

5 件のコメント:

  1. RS-CVTオーナーの木彫り鳥と申します。
    偶々漂っていてでぽんさんのサイトに入りました。これまで色々とGK5試乗記を見ましたが、私の持っている感覚に最も近いと思います。

    2代目RSについては乗った事が無い為言及出来ませんが、単体については正に自分で書いている様な所感で文書もお見事といった纏め方であり脱帽致します。

    オーナーとして今抱えている問題は、抑えの利かないサスペンションと、踏力が軽く挙動の掴みにくいブレーキ及び軽すぎて反力の掴みにくいステアリングですが、日々改良に向け色々と楽しんでいる処です。

    又、昔からの車好き友人がスイスポ買った事も判り、本日連絡を取ったタイミングで偶然このサイトに入った事も
    何か面白い感じがします。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。オーナーの方からこのようなお言葉を頂けるとは大変恐縮です。ありがとうございます。
      フィットRSの試乗車はとても少ないですが、近所のディーラーで偶然にも試乗車が配備されていたため、興味のあるモデルでもありましたので試乗をさせてもらいました。
      私もそうですが、いつも乗っていると気になる所とかは出てきますよね。でも良い所もあるので憎めない感じだったりもしますよね。
      気になる所を自分の思うかたちに少しずつ改良、改善していくのも、クルマの楽しみ方の一つですよね。
      ご友人がスイスポを乗られ、木彫り鳥様が、私が偶々近所で乗ることができたフィットRSの試乗記をご覧下さり、こうしてコメントをいただけたことは何だか面白いような、不思議な流れを感じました(^^)

      削除
  2. スイフトは、遥か前のモデルになりますが1.3Lをレンタカーで借りた事があり、当時大半のコンパクトが65扁平タイヤを履く中アンダーパワーながら、60扁平タイヤ装着でゲートシフトATと高いボディ剛性でとてもキビキビと動く事に感心した事を今でも覚えています。最新モデルは更にすごいのでしょうね。

    友人は青選択ながら、だぼんさんと同じくMT乗りで下回り補強・サスペンション交換・毒キノコ変更・マフラー交換と色々やっている様で、私はというと、トルマリン・ENG周りアーシング・マフラーアース・キャパシタ・リジカラと違う角度でやっており、お互い昔ながらの血が騒いでいる処で今度遊びに行く予定です。

    尚、拝見したブログ中でスイスポのハンドルの軽さに対する部分について動いておられる点について、車種こそ違え同じ様に思っている方がいて面白いですね。

    今後も色々と参考にさせて頂きます。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      いやー、お二方とも色々といじられているんですね!いじる方向性がお二方でちょっと異なっているのがとても興味深いです(^_^)
      クルマを通じて楽しみが増えるのって何だか嬉しいですよね。
      ブログページは細々と更新していきますので、今後もたまにいらして頂けたら幸いです(^-^)

      削除
  3. 申し訳ありません。先の文中「でぽんさん」を「だぼんさん」と誤記していました。失礼しました。

    返信削除