2014年11月14日金曜日

スマホを格安SIM(MVNO)へ切替える時のメリット・デメリットについて考える

今回はこのブログ内では新ジャンルである「スマートフォン」、「MVNO」について書きたいと思います。
2013年頃からデータ通信専用の格安SIM(MVNO)が増え始めていましたが、2014年3月頃から通話もできるプランが出てきました。

MVNOといっても、決して怪しいものではなく、使われる回線はドコモ、auのどちらかな訳です。
MVNOは、固定回線で言うプロバイダみたいな役割と考えれば分かりやすいのかも知れません。


3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)は、どこも足並み揃えた料金設定であり、その上価格設定は、結構高いという状況の中で、MVNOの価格はとても魅力的と言えます。

ぽんは2013年頃から、スマホの2台持ち(通話用+データ通信用)で運用していますが、近々MNPで電話機能も格安SIMへ移行し、1台へ統一を行う予定でいます。
ただ、やはりまだMVNOで電話も運用するとなるとデメリットも存在する訳で、その辺りは事前に把握しておく必要があります。

今回はスマホ(携帯電話)を格安SIM(MVNO)へ移行した時のメリット・デメリットについてまとめてみたいと思います。

メリット
  • 月額の料金を抑えられる。(最低利用料金=2,000円以下になる)
  • Docomo系、またはau系の回線であるため、信頼性は高い
  • MNPを使えば同番で移行ができる
  • 事業者によっては、解約時の違約金が発生しなかったり、発生期間が短かい
デメリット
  • 解約時に違約金の発生する場合がある(ない事業者もあります)
  • キャリアメール(docomo.ne.jp、ezweb.ne.jp、softbank.ne.jp)のアドレスがなくなってしまう。
  • 家族間無料通話などの無料通話サービスや、かけ放題プランがなくなる。
  • SIMフリー端末はまだまだ機種も少なく、調達がやや面倒な上に、端末によってはその仕様により、一部の周波数を掴めない可能性がある
  • 利用前の初期ネットワーク設定は、自分で行う必要があるかも知れない
  • MNP後、電話が使えない期間が若干ながら発生する可能性が高い
  • 手続きは基本的にネット経由が中心になる(一部では店舗でも対応している)
  • 事業者によっては、留守番電話、キャッチホンサービスがなかったり、オプションになる
  • 3大キャリアのように各地域のショップ(店舗)の展開はなく、サポート体制は多くは望めないと思われる
月々の料金を抑えられるという大きなメリットの裏に、失うものも少なからず存在すると言えると思います。
失うもののうち、非常にダメージの大きなものは「キャリアメール消失」と「(家族間などの)無料通話」なのではないでしょうか。
この2点について、対応方法を考えてみたいと思います。

キャリアメール消失対応
キャリアメール消失については、フリーのメールアドレス(gmailなど)を取得して、キャリアメールの用に使えば問題なさそうです。
メールソフトについてもプッシュ通知機能のあるメールソフトを使えば、リアルタイムに受信ができると思います。
プッシュ通知機能のあるメールソフトで、試したところ使えそうなのが「CosmoSia」です。LINEやiPhoneのような会話形式のインターフェイスを備えていたり、キャリアの絵文字も使えるのはポイントが高いように思います。

(家族間などの)無料通話消失対応
スマホ⇔スマホ間
こちらについては「ハングアウト」、「Viber」、「LINE」のようなソフトや、「IP電話」で対応していくしかなさそうです。
どれもパケット通信を経由した通話になるため、通話品質は普通の電話回線よりも劣る可能性は高いです。
また、相手側も同じアプリを利用していることが条件になってきます。

※「LINE」などは良く「無料通話」などとよく謳っていますが、この表現は若干語弊があるように思います。
正確にはパケット通信は発生している訳なので、もし従量制のパケット契約に入っていたとしたら、かなりのパケット料金が発生することになると思います。

スマホ⇔ガラケー(フィーチャーフォン)間
これについては、対応方法が思いつきません。どう頑張っても通話料金が発生してしまいそうです。
それでも考えるとしたら、「G-Call」や「ハングアウト」辺りを利用する感じでしょうか。
「G-Call」は「楽天電話」と仕組みは全く同じで、通話料が10円/30秒になります。電話回線を使うため、通話品質も大きな劣化はありません。
「楽天電話」と違う点と言えば「G-Callは非課税」という点でしょうか。
非課税である分、「G-Call」の方がお得であると思います。

ただ、「G-Call」は固定電話宛の電話の際にこちらの電話番号が通知されないというデメリットもあるのが注意点かと思います。

「ハングアウト」は「LINE電話」のように、パケット通信による通話機能ですが、料金が割安です。
携帯電話宛で「9円/1分」、固定電話では「1円/1分」くらいに抑えられそうです。
料金は事前にクレジット払いで「チャージ」しておく必要はありますが、「G-Call」の半額以下になるので、お得感は高いように思います。

スマホ⇔固定電話間
これは、3大キャリアを使っていても無料通話は存在しませんでしたが、「Viber」を使うことで無料で通話が可能です。
こちらもパケット通信による通話なので通話品質は若干落ちますが、無料通話が出来るという点ではメリットはあるように思います。
※固定電話宛が無料なのは期間限定のようです。

こんな感じでしょうか。
3大キャリアは、今は「通話し放題」プランを推している傾向があるので、それらを利用している人からすれば、上記の内容は無意味なものになります(^_^;)
ただ、そのプランも月々2,700円(税込み2,916円)な訳で、お得かどうかは人それぞれで違ってくると思います。

事業者も、いずれは淘汰されていく可能性が高いのでは
MVNOは、今はトレンドのような感じで、多くの事業者が参入している傾向がありますが、今後はやはり契約者数によっては、撤退していく事業者も出てくるのではないかと予想しています。
なので、MVNOを選択する際は、ある程度契約者数が多く、知名度の高く、撤退はまずしないだろう、というところを選んでおくのがいいのかも知れません。

0 件のコメント:

コメントを投稿