2014年12月13日土曜日

映画一言レビュー:ゴーンガール・・・70点

今回は映画一言レビューです。映画は「ゴーンガール」です。

ゴーンガール・デビッド・フィンチャー
 原題:Gone Girl
 全米公開日:2014年10月3日
 全米興収:約1億6200万ドル(2014年12月7日時点)
 日本公開日:2014年12月12日
 採点70点

一言レビュー
サスペンスというよりかはミステリーか。それも中盤くらいまで。
メディアに対して、そして夫婦の間でもそれぞれが、「理想的な」役を演じていくという物悲しい姿が描かれているように感じる。見終わった後の何とも言えぬモヤモヤ感も、更に物哀しさを冗長させている。
ストーリー自体は非常に面白いものになっており、それをデビットフィンチャーが「優等生」的な作りで仕上げた感じ。優等生的である分、新鮮味には欠けるかも。
けれども、人物の内面の暴力性・不安定性を感じさせる効果音は、この作品の特筆点とも言える。ベン・アフレックはいつもの「間の抜けた」感じではあるが、この作品ではそのキャラクターがとても引き立っている、というかベン・アフレックの為のキャラクターとも言える。
だけど個人的には、ベン・アフレックは「俳優」よりも「監督」の方が遥かに向いている。
妻役のロザムンド・パイクは、美しさの裏に秘めた凶悪性を上手く演じている。

「セブン」の頃から、個人的にとてもお気に入りだったデビットフィンチャー監督だが、前作「ドラゴン・タトゥーの女」辺りから、作風がどうも保守的なようにも感じるが気のせいだろうか。
原作があるが故に、または興行的な面を考慮して、フィンチャー監督も「優等生」を演じるしかないのだろうか・・。

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