2014年12月14日日曜日

映画一言レビュー:フューリー・・・55点

今回は映画一言レビューです。作品は「フューリー」です。

原題:Fury
全米公開日:2014年10月17日
全米興収:約8,300万ドル(2014年12月7日現在)
日本公開日:2014年11月28日
採点:55点

一言レビュー
物語は、新米兵のノーマン(ローガン・ラーマン)を中心に描かれている印象。
主にアメリカ視点で描かれてはいるが、ドイツ(の一般市民)の視点も描かれていることで、立場や見方によって「悪」も変わってしまうというような描写は興味深い。
また、聖書の一節を引用した戦争行為の批判ともとれる描写も少し変わったアプローチで印象に残る。
また、戦争という環境下では人間はああも変わってしまう恐ろしさを感じさせてくれる。

ドイツ軍のティーガー戦車と、アメリカ軍のシャーマン戦車の戦闘シーンは当時の本物の戦車を使ったことも影響しているのか、迫力は中々ある。が、近距離戦なのに弾が「中々当たらない」印象も。それに戦場がいかにも用意されたかのようなだだっ広い平地なのは、実際の戦争ではあり得ないシチュエーションだと思うし、「風雲たけし城の最終戦か?」と突っ込みたくなった。
また、戦争というリアリティを求められる作品にも関わらず、機関砲の類の色がカラフルすぎてSFチックなのは違和感あり。まるでスターウォーズのよう。
後半の300人以上のドイツ兵との戦闘では「ドイツ兵やられすぎ」とか「ドン(ブラッド・ピット)に弾が中々当たらない」という突っ込みどころも。

ストーリーは実話と言うよりは、戦争を題材にした、戦時中の現場や雰囲気をできるだけ忠実に再現したフィクションと思われる(未確認)。

全体的に「至って平凡な戦争映画」であると感じると共に、何に主題を置きたかったのかが分かりにくい作品と言える。
アメリカでの評価が高めなのは「アメリカ万歳」的な場面があるが故か。


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