2015年7月18日土曜日

スズキ SX4 S-CROSS 試乗レビュー

スズキから「SX4」の後継となる「SX4 S-CROSS」が発売されました。

日記にまとめるのが遅くなりましたが、早々に試乗はしてきましたので、今回はスズキSX4 S-CROSSの試乗感想、試乗レビューについてまとめたいと思います。

グレード
試乗したグレードは「2WD」になります。

タイヤ
タイヤはコンチネンタルの「コンチ エココンタクト5」です。タイヤサイズは「205/50R17」です。
コンチネンタルタイヤを履いているあたり、いかにも海外生産という印象があります。

運転席周り
シートはこれといった印象に残るものはなく、スタンダードな印象ですが、これは違和感なく馴染みやすいということでもあるとえ言えます。
硬さについても、硬すぎず柔らかすぎずといったところで、ごくごくスタンダードです。
ホールド感についてはそれ程なかったように思います。

ステアリング調整は、チルト調整とテレスコピック機能が共に装備されており、シートの高さ調整も行えます。
運転席からの視界は、普通車と比べるとアイポイントは若干高めでしょうか。運転はしやすいように感じました。

エンジン始動はプッシュスタートスイッチです。ステアリングの右手側にあります。

各種フィーリング
ステアリング
ステアリングの重さはやや軽めな印象です。インフォメーションについては常時希薄な印象を受けました。
中立付近はそれ程遊びもなく、ステアリング操作に対して自然な動きをしてくれます。
やや速い速度でのカーブでも、それ程大きなロールはしない印象があり、足回りはしっかりしたものであると感じました。
ただ、ステアリングが軽めなことと、インフォメーションが希薄なこともあり、比較的ゆったり走る特性のクルマであると感じます。

アクセル
アクセル操作に対するスピードの出る感じは、走り出しに回転数が先に上がる印象があって、やや古さの感じるCVT特性が見受けられます。

回転数が先に上がったその後は、加速は自然な伸びをしますが、全体的にやや重いというか加速の鈍さを感じる部分もあって、アクセルペダルは、気持ち多めに踏まないとイメージしたスピードが出ないようなところがあります。

アクセルペダル自体も至って軽めになっています。

ブレーキ
ブレーキについても、カッチリ感もそれ程ありませんが、かといって柔らかさもなく、適度な反力があるもので、コントロール性もごくごくスタンダードなフィーリングです。
マニュアルモード
ステアリングの後ろ側にはパドルシフトが装備されており、7速のマニュアルモードが楽しめます。
パドルシフトは右手側はシフトアップで、左手側がシフトダウンです。
マニュアル操作での応答性は、操作から半テンポ遅れるくらいで変速しますが、応答性自体は中々いい方なのではないかと感じます。充分楽しむことが出来る仕上がりだと思います。

エンジン
エンジンはスイフトスポーツと「M16A型」の1.6LのNAエンジンです。
ですが、スイフトスポーツのようなトルク・パワーをチューニングしている部分はなく、最大トルク15.4kg・m、最大馬力117PSとなっています。
そのため、ガソリンも「レギュラー」ガソリンになります。

加速時のエンジン音はスイフトスポーツと比べるとスポーティ音ではありませんが、やかましい感じもありません。基本的な音はスイフトスポーツに通ずるものがあります。

加速については、アクセルペダルを奥まで踏めばしっかり加速しますし、力不足なところはありません。
しかしながら、普通の操作だとやや重い、鈍さのようなところがあるのは否めません。結果的に全体的にアクセルをやや多めに踏み込む必要があるように感じます。
ここは、CVTとの組み合わせによるところかも知れません。

乗り心地
タイヤとの兼ね合いもあるかと思いますが、乗り心地については比較的良い方で、ゴツゴツ感は適度にいなしてくれる印象がありました。
落ち着きのある乗り味と言えます。

また、アイドリング時もとても静かな印象でした。

燃費
短い距離での試乗コースでしたが、燃費計では「11.2km」となっていました。

SX4 S-CROSSまとめ
スプラッシュに続く、ハンガリーの「マジャールスズキ」での生産となっているSX4 S-CROSS。
スプラッシュ同様に、完全な輸入車と言えます。
けれども、スプラッシュの時にとても感じた「そこらへんの国産車とは明らかに走りが違う」というものが、このSX4 S-CROSSではほとんど感じられなかった部分があります。
とにかく、ごくごく普通というか、際立った部分が本当になかったように思います。

最近スタンダードな装備になりつつある「衝突被害軽減ブレーキ」のような安全装備もないですし、輸入車なのに「サイドエアバッグ」「サイドカーテンエアバッグ」が装備されていないのも残念なところです。
(欧州仕様では、当然のごとく装備されているようです)
ちなみに、衝突安全性については、「EURO NCAP」では5つ星の満点を獲得しているようです。

今回試乗したのは「2WD」仕様だったのも、上記のような印象を受けた一因かとは思います。
(近所には「2WD」しか試乗車がありませんでした)
「4WD」では「ALL GRIP」なる装備があり、これで走行モードの切替ができるので、これこそがこのクルマの醍醐味であるようにも感じられますし、この装備の有無で、クルマ自体の印象も大きく変わりそうな気もします。

とにかくごくごく普通な印象だったSX4 S-CROSSですが、これはある意味で誰からも受け入れられるクルマであるとも言えます。
スズキの販売目標は至って低めになっており、販売自体にもあまり力を入れていないように感じるのも残念なところですが、実際は知っているのをあまり見かけないので「あのクルマ何だろう」のようなレア感は楽しめる(?)クルマかも知れません。
ぽんも、実際に走っているのはこれまで1、2回くらいしか見たことがありません(^_^;)

こういった部分を狙って、敢えてこのクルマを選ぶというのもアリなのではないでしょうか。

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