お台場にある「MEGA WEB」のライドワンで、トヨタヴィッツRS G'sを試乗してきました。
コースは、速度こそ40kmくらいで制限されているものの、カーブや凹凸のある道路など、多彩な路面状況を体験できます。
今回はトヨタヴィッツRS G'sの試乗レビュー、試乗感想についてまとめたいと思います。
ヴィッツRS G'sの5MTです。
タイヤ
タイヤサイズは「205/45R17」です。
タイヤ銘柄は「ブリヂストン POTENZA RE050A」でした。
このタイヤサイズとタイヤ銘柄はG's専用の装備のようです。
運転席周り
シートは専用の「スポーティーシート」のようです。ただ、WEBサイトでも「スポーティ」と表現しているのが若干気になります。
座った感じは、そこそこの硬さもあって、長距離ドライブ、ツーリングでも疲れにくそうです。シートの大きさは若干大きめな印象を受けましたが、日本人の体型には合っているサイズだと感じます。
また、シートリフターも装備されています。
シートはサイドサポートもしっかりしており、ホールド感も適度にあるかたちに仕上がっています。
ステアリングは本革巻きで、全体的に太めになっており、握る部分は更に太くなっています。この辺りはスポーツっぽい印象を与えてくれます。
また、チルトステアリング、テレスコピックも装備されているため、ドライビングポジションには柔軟性があります。
キーですが、普通に鍵穴に差し込むタイプでした。メーカーオプションの「スマートパッケージ」を選べば、スマートキーになるようです。
エアコンはマニュアルでしたが、これも「スマートパッケージ」を選択すればオートエアコンになります。
各種フィーリング
ステアリング・乗り心地
ステアリングは軽いです。中立の不体感はそこそこある印象で、クイックさはあまりありません。
ステアリングは、常時軽めな印象で、速度によってもあまり変化がないように感じられました。
カーブで、段差がある部分では、ステアリングがブレるような時もあって、そのくらい軽いフィーリングだと感じました。
カーブで、段差がある部分では、ステアリングがブレるような時もあって、そのくらい軽いフィーリングだと感じました。
カーブなどでは、ロールは抑えられているのですが、ステアリング操作に対する反応はやや遅れる印象があって、スポーティーさはそれ程感じられない印象で、「一体感」が得られるようなフィーリングとはやや異なります。
インフォメーションについても薄味であると思いました。
カーブでは、若干身体が左右に揺さぶられる場面もありました。
乗り心地については、結構硬いように感じられます。
タイヤはスポーティーなタイヤを履いているものの、サスペンションとのバランスがしっくり来ていないというか、クルマ全体の作りとタイヤの組み合わせが、若干合っていないような印象も受けました。
アクセル・エンジン
アクセルペダルはかなり軽いです。また、ペダルの踏み始め部分にパカパカしたような妙な遊びがあるのが気になりました。
アクセル操作に対する応答性については、若干反応が鈍いかなぁ、という印象も受けましたが、それ程気になるものではありませんし、踏み込み量と速度の関係性は、ごくごく自然である印象があります。
アクセルを大きく踏み込めば、力強く加速・・・していく感じがあまりありません。
スペックを見ても、至って標準的な1.5Lエンジンのトルク、パワーであることもあり、実用エンジン的なフィーリングで、ゆっくりと加速していく印象でしょうか。
2速、3速でそういった印象を感じました。
エンジン音はスポーティーさが若干ある音とも言えますが、「G's」であることを考えると物足りないものがあります。
適度に耳に入ってくる感じは悪くはないと感じました。
エンジンの吹け上がりは結構滑らかなものに仕上がっているように感じました。
ブレーキ
ブレーキペダルにも、アクセルペダルと同様にパカパカした妙な遊び部分があります。
ブレーキは踏み始めの制動力が結構強めであり、カックンブレーキ気味になることが多数ありました。
ストローク量はそれほど多くはなく、踏み込み始めでの制動力が強い傾向があるため、そこから奥のコントロール幅はあまり多くありません。
シフト
シフトストロークは結構長めになっています。シフトノブはしっかりした太さがあって、握りやすいものでした。
シフト操作は、ギアにはニュルッとした感触で入る感じでしょうか。適度な節度感もあって、操作しやすいものでした。
ヴィッツRS G'sまとめ
ヴィッツRS G'sですが、エクステリアなどにはスポーティっぽいテイストが結構詰め込まれており、見た感じもそれっぽく仕上がっているのですが、実際の走りについてはそのエクステリアと比べると、至って普通というか、それ程スポーティな部分が見受けられなかったように感じられます。
タイヤ銘柄については、HP上でも銘柄を記載するくらいなので、アピールポイントなのかも知れませんが、サスペンションセッティングとの方向性がちょっと違うようにも思いました。
車両価格が200万円オーバーということもあり、走りの内容からするとちょっと高いなぁという印象が強いように感じます。
走りというよりも、エクステリア、見た目のそれっぽさを求める場合には、結構いいクルマなのかも知れません。
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