今回はデミオからちょっと離れて、新型スイフトスポーツ(ZC32S)の試乗レビューを行いたいと思います。
今回レビューするのは6MTについてです。
試乗に伺ったディーラーさんでは、営業さんの同乗もなく、「適当に走ってきて下さい」とおっしゃってくれる所でしたので、お言葉に甘えさせてもらいました。
まずは、ドライビングポジションが先代よりも低めに取れるようになりました。
「低め」といっても、そこまで低いポジションが取れる訳ではありませんが、「普通」くらいのポジションは取れるようになりました。
(先代では「高め」のポジションしか取れなかった記憶があります)
ドライビングポジションを決めた後、シフトレバーの位置(高さ)、レバーを握った時の距離感も確認してみましたが、こちらも先代よりかなり改善されていて、スポーティな雰囲気がグッと増しました。
クラッチについては軽すぎるかなぁと。「スカスカ」という表現でも言い過ぎではないかも知れません。
クラッチの繋がりは、手前過ぎず、奥過ぎずで、ちょうど真ん中辺りで繋がる印象で、ごくごく普通な感じです。
動力性能については、アクセルを踏んだ時のレスポンスがとてもいいと感じました。少し踏んだだけでもきっちり反応してくれますし、4速以上のギアからでも、力強さを感じることができます。
また、エンジンを回した時の車内に入ってくる「ぶぉぉ~ん」という音も気持ちがよかったです。耳障りな音は聞こえず、気持ちのいい音だけが聞こえてくる印象でしょうか。
それでも「スポーツ」を名乗っている車にしては、随分と大人しいと感じる人もいるかも知れません。
ブレーキについては、ややカッチリ感がある印象で、カックンな感じはあまりないので、ブレーキのコントロールもそれなりにやりやすかったです。
乗り心地については、ゴツゴツ感があるものの、不快な振動は結構抑えこまれており、マイルドさも感じる印象で、17インチタイヤを履いていて、この乗り心地はとても立派なのではないかと思いました。
ハンドルの重さについては、先代よりも軽くなった印象で、路面からのインフォメーションも、先代より薄くなった気がします。
とは言うものの、「手応えがなくなった」とまではいかない印象です。
さて、この車で最も印象がよかったのは、カーブを曲がった時の印象です。
ハンドルを切ったら、イメージ通りに見事に車が曲がってくれます。
また、タイヤが路面をきっちりと捉えていることをハンドルとボディから感じ取れる印象がありました。そして、リアがきっちり付いてくることを感じられるのもまた格別でした。
ハンドルを切ると、車体が塊というか、一体となってクーっと曲がっていく印象です。説明が難しいですが、とにかく新鮮でした。
全体的な印象としては、先代と比べても「スポーツ」よりも、「スポーティ」寄りに味付けされているのかなと感じます。(とは言うものの、作り込みは完全にスポーツだと思います)
この車のコンセプトは「スポーツフラグシップ」ということのようで、色々な側面で上質感を出すことには成功していると思いますし、高い次元で本来のコンセプトは達成しているのではないかと感じました。
ひと通り運転してみて、最初から最後まで、とても楽しさを感じることのできる車だと思いました。
それに、このコストパフォーマンスでここまで高いレベルの人車一体感が味わえるのは特筆すべきだと思いました。
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以前に、デミオスポルトを購入する時にも、先代スイフトスポーツは購入の比較対象だったのですが、新型になっても改めていいなと感じました。
現状の家庭状況からすると、全く購入する気はなかった(できなかった)のですが、妻(ブログ初登場!)からの神々しい一声があり、購入できることになり、現在納車待ちの状態になっています。
神々しい一声のいきさつなども、またブログの中で書いていきたいと思っています。
また、6MTとは別にCVTのスイフトスポーツにも試乗したので、それについても今後レビューをしてみたいと思っています。
※CVTの試乗レビューはこちらをご覧下さい。
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