新型コペンが発表・発売されました。
ダイハツ、13個の樹脂パーツで外装を自由に変更できる新型「コペン」
早速、新型コペンローブのCVTを試乗してきましたので、今回は試乗レビューというか、試乗感想についてまとめたいと思います。
タイヤ
タイヤは POTENZA RE050Aで、タイヤサイズは「165/50R16 75V」です。
運転席周り
運転席に座ってみると全体的に狭い印象があります。
シートポジションですが、高さについてははごく普通で、あまり低い印象はあまりしません。
また、高さの調整(ハイトアジャスター)はできないので、ドライバーの座高がものを言います(^_^;)
シートの印象ですが、見た目ほどのホールド感はないものの、座り心地は中々いいです。
けれども前述のとおり、車内スペースは全体的に狭く、ゆとりがないので、長距離運転は疲れるかも知れない印象は受けました。
ステアリングはチルト調整のみで、テレスコピック機能(前後)はありません。
エンジンはプッシュスタートスイッチです。スイッチはステアリングの左側にあります。
サイドブレーキはレバー式になります。
エンジンを始動すると、「ブォォン」と音を立てます。この音はスポーツカーらしさのある低音があって、中々良いサウンドです。
各種フィーリング
アクセル・エンジン
アクセルペダルは軽い方ですが、若干の重さが味付けされている感じがしました。が、基本は軽い方だと思います。
アクセルに対する応答性は中々よく、CVTでありながら違和感もなくて、低回転から中々のトルクを感じながら加速してくれます。
加速自体も結構よくて、すぐにスピードに乗れる印象です。
3気筒ターボエンジンですが、加速は至ってフラットな感じで、トルクのあるNAに乗っているような印象でしょうか。
この辺りは最近のターボエンジンらしい造りになっていると感じます。
アクセルを踏み込んでいっても、5000回転くらいまで回してもパワーが落ちる感じはあまりありませんでした。
加速時のエンジンの印象については、滑らかに吹ける感じではなくて、振動やがさつさの残る印象があります。
また、2000回転以上になると、CVTのキーン音が耳に障ります。
2000回転以下では心地よく聞こえるエンジンサウンドも、それ以上回すとCVTのキーン音にかき消されてしまうのがちょっともったいない気もしますし、エンジンを回した時の気持ちよさが感じられないのが残念です。
ブレーキ
ブレーキはストローク量はやや少なめでしょうか。フィーリングとしては若干フワッとした印象があります。ただ、カックンとする印象はなかったので、普通に扱えるブレーキという感じです。
「スポーツカー」という感じではないかも知れないです。
ステアリング
ステアリングは中立付近の遊びが少しだけ多い気がしました。クイックに応答するというよりは、なだらかなフィーリングといった感じでしょうか。
ステアリングは適度の重さがあるのは好印象でした。ステアリングのインフォメーションもそこそこ伝えてきてくれるし、安心感もあるなと感じました。
ボディ剛性も高そうな印象で、速めの速度でカーブを曲がっても、ロールは少めでボディと一体になって曲がってくれる感じがあります。
乗り味は意外にもどっしりとしている感じがありました。
乗り心地については悪いというか、結構硬めです。ちょっとした道路の凹凸でも跳ねるし、ガツンとした突き上げも感じます。一昔前のスポーツカーの足回りのような印象でしょうか。
ただ、タイヤの空気圧が高かったのかも知れませんが、ここははっきりしません。
また、ロードノイズも多めで、ゴーとかゴロゴロと転がっている音が常に聞こえてくる印象がありました。
マニュアルモード
ギアについてはマニュアルモードを装備していますが、パドルシフトはありません。
シフトレバーを操作するタイプです。
操作は、レバーを奥に倒すとシフトアップ、手前に倒すとシフトダウンです。
マニュアルモードの応答性については、操作後に半テンポ遅れてシフトチェンジする感じでしょうか。遅いとは感じなかったので、まずまずの反応なんだと思います。CVTのギアは7速までのようです。
カタログには「シフトダウン時にブリッピングして変速ショックを軽減」といったことが記載されていましたが、実際のところは確かに変速ショックはあまりありませんでしたが、ブリッピングしてるかどうかはよく分かりませんでした。(ブゥォンというエンジン音が聞こえません)
それよりもCVTのキーン音が耳に入ってきてしまう感じです。
コペンローブのCVTについては、マニュアルモードよりも「D」で走った方が楽しいかも知れません。というのも、「D」であれば低回転を維持してくれるし、低回転であれば心地よいエンジンサウンドも聞こえてくるからという部分があります。
「D」での走行の方がエンジン音も聞きながらゆったりした気分で、楽しく走れる印象がありました。
「D」でも加速などについてストレスなどは一切ありませんでした。
話が少し逸れますが、新型コペンには「スポーツモード」のような切替などはなさそうでした。
アイドリングストップ
最近のクルマと同じようにアイドリングストップ機能が付いています。試乗した時は、マニュアルモードにしている時には、アイドリングストップが動かなかった気がします。「D」の時だけ動くのでしょうか。たまたまだったのかも知れません。
内装
試乗したコペンは、ブラックインテリアだったのですが、正直内装は安っぽいなぁという印象です。
センターパネルも「カーボン調」のようですが、その触り心地はあまりいいとは言えません。
ブラックインテリアよりも、標準のブラウンのカラーの方がよさそうな印象があります。
エアコンはオートエアコンを標準装備です。
燃費
距離にして6kmくらいで、エアコンはオフにした状態で燃費計表示は「13.3km」でした。
ルーフオープン
ルーフをオープにするには、まずはトランク内にあるロールカーテン?みたいなのを、トランク中ほどにある溝にハメる必要があります。これがセンサーになっていて、溝にハマってないとルーフはオープンにできないそうです。
その後運転席に座り、ルーフ内側にあるロック(運転席側と助手席側)を手で外してから、センターコンソール部分にあるスイッチを引き上げる流れです。スイッチはずっと引き上げたままにしておく必要があり、途中でスイッチを戻すと、オープン動作も停止します(^_^;)
オープンから戻す時は、スイッチを押したままにします。で、閉じた後は手動でルーフ内側のロックをして、ウィンドウはウィンドウスイッチで閉める流れです。
トランク
トランクはルーフを閉じている時は結構広く使えます。
オープンにすると、小さなバッグが1つ2つ載るくらいの容量になってしまい、中々苦しい部分があります。
コペンローブまとめ
さて、新型コペンローブ。
ダイハツの他の軽自動車と比べると、その造りは一線を画していると感じます。
購入者には生産しているところを見せてくれる「コペンファクトリー」なども、ユーザーフレンドリーですし、このクルマを買う人は当然クルマ好き、というところからのサービスなのかも知れません。
購入後のカーライフを満喫してもらうためのサービス(コペンサイト、コペンスタイリスト)などは、ユーザーを大事にする視点という部分で「トヨタ86」に通じるものがあるように感じられ、トヨタ子会社であることから、豊田社長の意見も、もしかしたら若干反映されているのかも知れません。
実際の乗り味については、どっしりとした感じは良いのですが、バタバタ跳ねたりする部分や、突き上げ感のある乗り心地はもう一歩という感じがします。
とは言っても、「運転して楽しいか」と聞かれれば、素直に「楽しい」と言えるクルマだと思います。
気になる点もあるけど、それはコペンの雰囲気や存在感、オープンカーという数々の魅力が帳消しにしてくれるのではないでしょうか。
実用性もなく、正直言って売れるとは言いがたいこのコペンですが、その二代目を販売までこぎつけたダイハツさんには拍手を送りたいです。
コンセプト デザイン 販売方法いろいろダメな二代目ですが
返信削除その二代目を販売までこぎつけた初代コペンの偉大さに拍手を送りたいです。
このぶんだと三代目はないかな
コメントありがとうございます。なるほど、確かに考えてみれば初代コペンに辿り着きますね。2代目コペンについては、今後どうなるかとても気になるところですね。
削除何か勘違いしている。所詮、軽だよ。走り・広さ 欲しがるのが無理な話だよ。オープンで実用性??、実用性のあるオープンなんて皆無。初代も二代も大したことはない軽にオモチャを付けただけ。走りや広さが欲しいなら BMW Z4位でないと満足できないと思うし売るのはメーカーだから販売はできる。要は売れるか売れないか?ただ200万円を切る車に多くは求めないね俺は。
返信削除コメントありがとうございます。販売台数は、1ヶ月で4000台の受注を超えたようで、スタートは中々順調なようですね。
削除この価格帯からの「オープンカー」、維持費も考慮した「軽自動車」という面でも、コペンは非常に貴重な車種であると感じています。
Z4前期型とL880で検討してL880をチョイスしましたが
削除Z4より多くのものが詰まってましたよ
Z4位でないと満足できないなんて見栄っ張りさんですね
きっと隣に跳馬がとまったら涎をながすんでしょ