2015年4月23日木曜日

ルノー キャプチャー ZEN 試乗レビュー

少し前に、友人がクルマの点検時の代車としてキャプチャーを借りたというので、便乗して結構乗らせてもらいました。
今回は、ルノー キャプチャーの試乗感想というか、試乗レビューについてまとめたいと思います。


グレード
グレードは「ZEN」でした。

タイヤ
タイヤは「ミシュラン ENEGEY SAVER 205/60R16」を履いていました。

運転席周り
ドライビングポジションは思いの外高い感じはしません。が、低い感じも勿論ありません。

シートに座った時の印象は、シートがやや大きめな印象でしょうか。サイトサポートもそこそこです。
また、硬過ぎもせず、柔らかもせず、これといった印象には残らないのですが、暫く走ってみるとその良さが実感できます。とにかく全然疲れないです。若干大きめなサイズ感がまたいいようで、地味ながら、シートはとても評価できると思います。

各種フィーリング
アクセル
アクセルペダルは吊り下げ式です。アクセルペダルは割りと軽めな操作感です。
アクセル操作に対する加速の仕方はかなり自然に作り上げている印象があります。

AT系ではMTよりも「自然に」加速する味付けが難しいものであると感じていますが、このキャプチャーではかなり高いレベルであると感じました。

ブレーキ
ブレーキはリアがドラムです。ここはルーテシアの標準グレードと同様です。
ブレーキペダルの高さが、若干高めである印象を受けました。
ブレーキのフィーリングについては、適度な手応えのある操作感です。
ストローク量はごく普通な感じでしょうか。遊びのようなエリアは比較的少なめで、初動の制動力も強すぎず、自然な制動を示してくれます。

ステアリングと足回り
ステアリングホイールは結構太めな造りになっていて、握る部分(10時10分)は更に太くなっています。個人的には太めのステアリングホイールは好みなので、握った感じはとても好印象でした。

ステアリングはやや軽めな印象です。
インフォメーションは若干薄味で、操作感も軽いのですが、タイヤの接地感やカーブ等でのクルマの荷重変化がよく分かる印象があり、不安に感じる部分は全くありませんでした。

また、直線などでの高速安定性も抜群のものがあって、高速道路などでも安心した運転が出来そうな印象がありました。
(上記の印象は速度が60km以上で走った時の印象です)

やや高い速度域でのカーブでもロールは少なめにクルマの挙動にも大きな乱れもなく、安定感のある走行をしてくれます。
全体的にロールやピッチングの少ない足回りである印象です。
非常にコシと粘りのある感じもあります。

速度が40km前後では、ステアリングの軽さばかりが気になってしまって、高い速度域で感じられるような良さが分かりにくい部分があります。
そのため、街乗りの試乗だけではその良さが感じられない可能性があるように感じました。

マニュアルモード
マニュアルモードは、シフトノブを「D」から左側に倒すことで切り替わります。シフト操作は手前に倒してシフトアップ、奥に倒してシフトダウンです。
シフトダウンは中々の応答性で変速してくれます。
シフトアップについては、シフトダウンよりもやや遅れる印象がありました。

また、「D」で行われる変速操作は中々素晴らしいもので、ちょっとした下り坂では自動的に、自然なエンジンブレーキを効かせてくれて、とても運転がしやすい印象がありました。

エンジン音
エンジン音については、「D」モードで加速した時に、3300回転くらいまでは中々悪くない音を聞かせてくれます。
「D」モードでは自動的にシフトアップしてしまうので、上記回転数を上回ることはほとんどない印象です。
マニュアルモードでは勿論4000回転以上回せますが、その時の音は「やかましい」感じでスポーティ感は全くありません。
これについては、本来「引っ張る」ようなエンジンではないと思うので仕方ないところです。
それと、アイドリングストップ機能はないようです。

エンジンパワー
エンジンパワーについては、1.2Lと言えどもターボなので、非常にパワフルですし、充分な加速をしてくれます。
坂道などいくつかの場面でも、トルク・力不足を感じることはありませんでした。
また、自然なアクセルの操作感(無理に踏み込むようなことをしない)でも、適度なトルク感やパワーが出る感じも中々良かったです。

乗り心地
街乗りでの乗り心地は、ちょっとした段差では辺りは柔らかく抑えられて、全体的に乗り心地は悪くありません。
たまーに、ショックを上手く抑えることができずに、若干の突き上げを受ける場面もありましたが、たまーにだったのでそれほど気にする点ではないように感じました。

ボディサイズ
ボディサイズは横幅が「1785mm」あります。
なので少し狭い道では大きさがやや気になる時がありました。ただ慣れてしまえば気になるレベルではないようにも思います。

内装・トランク
内装ですが、デザインについては比較的シンプルなものであり、目立った特徴はないけれど自然に受け入れられるものだと思います。
インパネ周りなどの表面のデザインは工夫はされているものの、質感についてはプラスチック感が強いです。
けれども触り心地はさらさらした感じで、悪くはありません。コストを抑えて無難に仕上げた感じはしますが、特に不満を抱くような感じでもなさそうです。

トランクの収納は、思ったほど広くありません。
この辺りは「BセグメントSUV」と考えれば、ごく一般的な容量なのだと思います。

それと車内の遮音性については、アイドリング時、走行時ともに中々のものです。

ビビリ音
卸したての代車だったようで、総走行距離がまだ150kmくらいというものでしたが、すでにどこからかビビリ音が聞こえていたのが若干気になりました。
この辺りは車両の個体差による部分であるとは思います。


キャプチャーまとめ
代車だったため、若干長めに運転しましたが、あらゆる場面も難なく走れる上に、コシの感じられる足回りで、国産車とはひと違う乗り味を楽しめるように感じました。
高速走行時の安定性とカーブでのしっかり感、落ち着きのある乗り心地、そして太めのトルクと全てのバランスを高いレベルでまとめ上げていると感じました。
それでいて、各種フィーリング、特にブレーキのフィーリングは中々のものであり、それらが極めて「自然」なものに仕上がっているのが好印象でした。変な違和感のようなものが全然ありません。

普通に走れば楽に運転でき、少し頑張って走ればそれなりの楽しさを得られるクルマだと感じます。
ルノー車は何台か試乗させてもらっていますが、どれも中々良いですね(^_^)
キャプチャーでは、走りとフィーリングのクォリティの高さからくる運転の楽しさのようなものを感じさせてくれました。


0 件のコメント:

コメントを投稿